
和歌山の桃源郷・桃山町にアルブーランジェリー・フルリール。フランス語で「花のパン屋さん」という名のとおり、お店には季節の地元のいろいろなフルーツを使ったパン達が咲き誇っています。

フルリールの店内には、人気のライ麦のパンや橋本市の金剛卵とバターを贅沢に使った食パンのほか、ベルギー産のチョコレート使用のショコラ、くるみやカシューナッツの食感が楽しいセーグルフリュイなど、安心・安全な焼きたてのパンが毎日作られています。そして季節ごとに販売されるいちじくやみかんのデニッシュや、ブレザーブスタイルの地元のフルーツを使ったコンフィチュール、ひとくちサイズのマカロン達が華やかに出迎えてくれます。
でもやっぱり一番のおめあては、全国でもおそらくここだけで作られている、 "あらかわの生産者がつくった あらかわの桃のパン"です。
あらかわの桃は、全国にファンを持つ桃山町の特産品で、寛永年間より栽培されてきたという歴史と技術。紀ノ川ほとりの砂れきを含んだ水はけの良い地質。そして和歌山の温暖な気候という、恵まれた風土で作られています。
ブーランジェリー・フルリールで使われている桃やみかんは、実はオーナーシェフ 西さんのご両親が栽培されている生産物。栽培行程をずっと身近に見ながら収穫された桃をそのままパンに使うとても贅沢なパン。卵とバターをたっぷり使ったボリュームのあるデニッシュの上に、みずみずしいあらかわの桃が添えられます。毎年6月下旬から8月上旬までの、桃の出荷時期にだけ作られているこのパンは、全国でもおそらくここだけの生産者直結製造の桃のパンではないでしょうか。
小さい頃からご両親の仕事を見ながら育った西さんは、理系の大学に進学するため上京しそのまま理系の仕事に就くと思いきや、東京の有名店でパンの修行の道にはいったという不思議な経歴をもつオーナー。実はその進路を決めるきっかけはフルーツだったのです。

「東京で売っていたフルーツが、食べていたのと全然違ったんです。」なんという恵まれた環境で生まれ育ったんだとあらためて気づいた。と西さんは言います。
西さんはそのあと地元に帰ってお店を開店すると同時に、当然のように桃などのフルーツのパンやコンフィチュールの販売を始められました。
美味しいものがここにあることを知って欲しい。僕の家族が・仲間が、美味しいものを作っていることを知って欲しい。「ここ桃山に生まれ、育ててもらった恩返しをしたいんです。」と西さんは楽しそうに話します。
そのときのご友人や働いたお店から「フルーツを送って欲しい。」と旬になるたびに電話がかかってくるのが、なによりうれしいそうです。
西さんが作る天然酵母を使用した無添加のパンは、12種類の粉を使い分け、質の高さと風味豊かな味わいを作り出します。また、楽しいのは西さんのそのセンス。ネーミングもさることながら、普段目にしないようなオリジナルの外観をまとうパンに西さんのこだわりを感じます。

低温で10時間以上発酵させ、店名を名称につけた「バゲット・フルリール」は西さんおすすめ。抹茶と赤ワインで香り付けした食パンや、白玉と抹茶クリームを巻き込んだ「白玉のパン」。「金剛卵のクリームパン」は、10センチほどの四角さがかわいくて一見の価値あり。オリーブオイルをたっぷり使ったもちもち感がすばらしい「トスカーナ」など、個性あふれる製品ばかり。そのほか、ご進物にぴったりの「パン・ロワイヤル」やシフォンケーキは、チョコレートや紅茶・抹茶などを混ぜ込んだちょっとしたパーティで食べるような出で立ちです。
西さんが創り出す個性派パンの数々。次はどんなこだわりを見せてくれるのか、とても楽しみなお店です。
理系でパン屋という不思議な経歴を持つ西さん。空手経験もあり、ちょっとコワモテなのに桃やフルーツのことに話が向けば、とたんに子供のような笑顔で話されるのでびっくり。また、お若いのに食に対する意識がしっかりしてらっしゃるのも二重の驚きでした。お休みの日には、店舗のある紀の川市だけでなく、紀ノ川流域まで広く美味しいフルーツを探しにいかれるそうです。
あらかわの桃の出荷は6月下旬から8月上旬までですが、毎年3月下旬頃からの桃の花見は必見です。「ひと目十万本」といわれる紀の川市の桃源郷にもぜひお越しください。
スタッフからひと言
季節ごとのいろいろな新鮮フルーツを使ったパンが人気です。毎年7月ごろ出荷される「あら川の桃」を使ったパンは唯一無二。ぜひお越しください。
※掲載の商品はすべて取材時点のものです。

あらかわの桃のデニッシュ
250円(季節限定:6〜8月)

季節のデニッシュ 250円

季節のデニッシュ 250円

季節のデニッシュ 250円

アインパッケ 380円

セーグルフリュイ 380円

ミルティーユ 250円

茶々(ハーフ他) 各280円

金剛卵のクリームパン
150円